軽貨物ドライバーは、未経験からでも始めやすく、比較的高収入も目指せる人気の仕事です。しかし、自由度が高い反面、「思っていたより稼げない」「精神的・身体的にきつい」「すぐに辞めてしまった」という失敗談も少なくありません。
この記事では、これから軽貨物ドライバーとして働こうと考えている方や、始めたばかりの初心者向けに、「やってはいけない5つのこと」を具体的に紹介します。
同じ失敗を避けるために、あらかじめ知っておきましょう。
やってはいけないこと①:経費を把握せずに始める
収入が多くても経費で赤字になることも
車両・燃料・保険などにかかる費用を無視しない
軽貨物ドライバーは、車両を自分で用意し、ガソリン代や保険、メンテナンス費用なども自己負担です。
一見、報酬が高そうに見えても、月の経費が5万〜10万円を超えることも珍しくありません。
事前に月々の経費と見込める収入をシミュレーションしないと、「思ったより手元にお金が残らない」という事態に陥ります。
経費の内訳をざっくり把握しよう
- ガソリン代:月3〜5万円
- 車両リースまたはローン:月2〜5万円
- 保険・メンテナンス費:月1〜3万円
- 駐車場・通信費など:月1万円前後
このように10万円前後の固定支出が発生する前提で計画を立てましょう。
やってはいけないこと②:勢いで高額な車を契約する
必要以上に高い車を選ぶのはNG
リース料やローン返済が利益を圧迫
「仕事で使うからいい車を」「新車じゃないと心配」と考え、月5万円以上の高額リースやローンを組んでしまう人もいます。
しかし、軽貨物の仕事に必要なのは「運搬できる軽バン」であり、高級車である必要はまったくありません。
できるだけ維持費の安い中古車や、リースでも月額を抑えたプランを選ぶことが、収益確保の第一歩です。
失敗を避けるチェックポイント
- 走行距離10万km以内でも整備されていればOK
- 自社買い切り or 格安リースからスタート
- 「見た目より燃費重視」で選ぶ
やってはいけないこと③:案件の中身を確認せず契約する
稼げると思って飛びつくのは危険
高単価でも拘束時間が長いケースも
業務委託の案件では、「日給2万円」「週6で月収50万円」などの高収入に目が行きがちですが、中身を確認しないまま契約するのは失敗のもとです。
実際には、朝7時から夜21時までの長時間拘束、荷物の持ち運びが多い、エリアが広すぎて非効率など、「単価に見合わない内容」の仕事も存在します。
契約前にチェックすべき5つの項目
- 稼働時間・休憩時間の明確な記載
- 配達件数・荷物の大きさ
- 走行距離とエリア(狭いほうが効率的)
- 荷主や元請けの信頼性
- キャンセルや事故時の対応
仕事の条件は数字だけでなく、内容とバランスを見ることが重要です。
やってはいけないこと④:体調管理をおろそかにする
軽貨物は思った以上に体力勝負
無理な働き方は長続きしない
1日100個以上の荷物を運び、車を何度も乗り降りする軽貨物の仕事は、見た目以上に体力を使います。
また、夏場の車内温度や、冬場の早朝配送など、環境の厳しさも加わるため、体調不良でダウンするドライバーも少なくありません。
体を守るためのポイント
- 水分・塩分をこまめに補給
- 睡眠時間はしっかり確保
- 腰・膝に負担がかからない姿勢を意識
- 繁忙期は無理なシフトを入れすぎない
「続けること」が何よりも大切。無理せず、長く働ける働き方を意識しましょう。
やってはいけないこと⑤:確定申告・経理を放置する
確定申告を怠ると税金トラブルに
個人事業主なら避けて通れない
軽貨物ドライバーが業務委託契約で働く場合、基本的には個人事業主として活動するため、確定申告が必須です。
「帳簿をつけていない」「何を経費にしていいか分からない」状態で確定申告時期を迎えると、税金が多く取られたり、ペナルティが発生することもあります。
簡単にできる対策
- 会計アプリを導入して毎日の記録を習慣化
- 経費になりそうな領収書はすべて保管
- 青色申告で最大65万円の控除を受ける
少し面倒に感じるかもしれませんが、年間で数万円〜十数万円の節税に直結するので、後回しにしないことが大切です。
まとめ:軽貨物ドライバーの失敗は準備で防げる
軽貨物ドライバーの仕事は、未経験でも始めやすく、自分の裁量で働ける自由さが魅力です。
しかし、その分「経費・体力・契約条件・税金」など、自己管理能力が問われる職業でもあります。
今回紹介した「やってはいけない5つのこと」をしっかり意識すれば、無駄な出費や体調不良、トラブルを避けて長く働くことが可能になります。
事前準備と正しい知識を持って、失敗のない軽貨物ライフを始めましょう!