🔰 本記事は「心理学で学ぶ|軽配送ドライバーのためのメンタル強化講座(全3回)」の第3回です。
最終回となる今回は、「他人の目が気になる」「将来が不安」「続けられるか自信がない」そんな時に、
心を整える考え方と“自分の軸”をつくる習慣をご紹介します。
「自分はこのままでいいのか…」そんな不安を抱えたこと、ありませんか?
軽貨物ドライバーの働き方は自由です。
でもその分、周囲との比較や、将来への不安に飲み込まれやすいという側面もあります。
- SNSで「月収○○万!」という投稿を見て落ち込む
- 他のドライバーと自分を比べて焦る
- 「ずっとこの仕事で大丈夫かな」と不安になる
「やめたい」とまでは思っていなくても、こうした心の揺れが続くと、じわじわとモチベーションが下がっていきます。
✅ 他人の評価に振り回されないために|承認欲求と自律性
心理学には、「自己決定理論(Self-Determination Theory)」という考え方があります。
人は本来、自分の意志で選んだことにはやりがいと満足感を持ちやすい。
逆に、「他人の評価ありき」になると、苦しくなりやすいのです。
🚛 具体例:SNSで“稼いでいる人”を見るたびに焦る…
- ありがちな反応:「自分はまだまだだ」「同じことしてるのに、なぜ稼げないんだろう」
- 心理的な仕組み: 他人の基準で自分を評価し始める → 承認欲求が暴走
- 回復する考え方:
→「自分は“生活を安定させたい”ためにやっている」
→「目標が違う=ペースも違って当然」
📍ポイント:
**「誰にどう見られたいか」より、「自分がどうありたいか」**を言葉にできる人は、心が折れにくくなります。
✅ 「このままでいいのか…」というモヤモヤ|キャリアの不安とライフキャリア理論
将来への不安を感じるのは、自然なこと。
軽貨物ドライバーのように、雇用が安定していない働き方であればなおさらです。
そんな時、心理学では「ライフキャリア理論」が役に立ちます。
💡 ライフキャリア理論とは?
- 仕事・家庭・趣味・健康など、人生のあらゆる要素がキャリアの一部であるという考え方
- 「今、仕事で100点を取っていないからといって、“人生全体が不安”になる必要はない」
🚛 具体例:「このままでいいのかな」と感じる日
- 朝起きるのが億劫になった
- 配達はできているが、目的が見えなくなってきた
- 将来のビジョンがぼやけている
→ そんな時は、「今、仕事以外に大事にできていることがあるか?」を考えてみてください。
- 睡眠をしっかり取れている
- 趣味を持てている
- 家族との時間が増えている
📍ポイント:
キャリア=お金や肩書きだけではありません。
「人生のどこかをちゃんと育てられている自分」に目を向けると、不安がやわらぎます。
✅ 「孤独に感じる」でも、それは悪いことじゃない|内向性とパーソナリティ心理学
軽配送は“ひとり仕事”が基本。
寂しさや孤独を感じる日もあるでしょう。
でも心理学では、「孤独を楽しめる力」=内向性の強みとも言われます。
🚛 具体例:誰とも話さずに終わる日が続いてつらい…
- ありがちな感情:「誰からも見られてない」「なんのためにやってるんだろう」
- 考え方を変える:
→「誰にも干渉されない=自分のリズムで働ける」
→「人に気を遣いすぎず、淡々とこなせる自分も悪くない」
📍ポイント:
**孤独=悪ではなく、「集中できる静かな時間」**と捉えれば、むしろ長所になります。
✅ 他人の目を手放し、自分のペースを保つ習慣3つ
- SNSを見る時間を制限する
→ 他人の成果は「ショーケース」であると理解する - “自分の基準”をメモにしておく
→ 例:「月収より健康」「人間関係より自由」「家族の時間を優先」 - 週に1度、“できてること”を記録する
→ 数字でなく、「習慣」「感情の安定」「続いていること」も含めて
✅ まとめ:「自分らしく走り続ける」には、自分との信頼関係がカギ
- 他人にどう見られるかより、「自分で自分をどう見ているか」が心の安定を決める
- キャリアに正解はありません。“自分にとって”心地よく働けているかが一番の基準
- 孤独は敵ではなく、“整える時間”でもあります
👉 あなたのペースで、あなたらしく。
それが、一番続けられる働き方です。
🔚 3回シリーズまとめ
この全3回のメンタル強化講座では、以下のようなテーマをお届けしました:
- 折れない働き方(ストレスの仕分けと切り替え)
- やめたくなる日を超える(自信・やる気の整え方)
- 自分らしく続ける習慣(承認欲求とキャリアの向き合い方)
「もっと上手くやらなきゃ」と思う日も、「今日は頑張れない…」という日も、
この3つの考え方が、静かに支えになってくれるはずです。
最後までこの3回シリーズを読んでくださり、本当にありがとうございます。
軽配送という働き方は、ときに孤独で、ときに誰にも見えない努力の連続です。
でも、あなたの中にある「自分で整える力」こそが、最も信頼できる味方になるはずです。
「がんばらなきゃ」ではなく、「自分のペースで走り続けていい」――
そう思えるきっかけになれば、嬉しく思います。