【赤帽で始める軽貨物】独立開業のリアルを解説|仕組み・費用・向いている人とは?


軽貨物ドライバーとして働く方法はいくつもありますが、その中でも独立志向の強い方に根強い人気があるのが「赤帽(あかぼう)」。

でも、こんな疑問を持っていませんか?

  • 赤帽ってどうやって始めるの?
  • 組合ってなに?普通の業務委託と何が違うの?
  • 営業しないと仕事がないって本当?

この記事では、赤帽という働き方について、仕組み・始め方・メリット・注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説します。


目次

赤帽とは?|協同組合に加盟して働く“準・独立型”スタイル

赤帽は、正式には「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」に加盟し、自分の屋号で配送事業を営むスタイルです。

「個人事業主として、かつ組合の一員として」働くのが最大の特徴で、以下のような仕組みになっています:

  • 専用車両(赤帽カラーの軽トラ or 軽バン)を購入
  • 赤帽組合に加盟し、案件を紹介してもらえる
  • 同時に、自分でも営業して荷主を持つことができる

つまり、組合に守られながらも“半分独立”のような働き方です。


始め方のステップ

  1. 最寄りの赤帽協同組合に問い合わせ
  2. 面談・説明会に参加し、内容を確認
  3. 加盟申請&加盟金の支払い
  4. 赤帽仕様の車両を購入・登録
  5. 研修受講後、営業&稼働開始

初期費用の目安

項目費用の目安
加盟金・組合費約20〜30万円
車両(赤帽仕様)約100万円(新車)〜50万円(中古)
開業諸費用(保険・備品など)約10万円前後
合計約60〜120万円程度

※リース制度や中古車選定により、費用を抑えることも可能


メリット|自由と信頼を両立できる独立スタイル

  • 自営業なので自由度が高く、稼働日・エリアも自分次第
  • 組合からの案件紹介があるため、完全営業型ではない
  • 赤帽ブランドによる信頼・実績が使える
  • 長距離・チャーター・企業配など、案件の幅が広い

デメリット・注意点

  • 車両や看板、制服など“赤帽ルール”の縛りあり
  • 荷主を持たないと収入が不安定になりやすい
  • 組合費・活動義務など、会社勤めと違う“自営業責任”
  • 営業が得意でないと、売上の頭打ちになるケースも

向いている人・向かない人

赤帽が向いている人:

  • 自由に働きたいが、完全な起業は不安な人
  • 地域密着で地道に信頼を積み重ねられる人
  • 自分の名前(屋号)で仕事をしてみたい人

赤帽が合わないかもしれない人:

  • 車両コストをかけたくない人
  • 毎日同じルート・時間で安定したい人
  • 自分で営業することに抵抗がある人

他の業態との違い

比較項目赤帽大手委託地域業務委託
初期費用高め低い中程度
案件安定性
自由度
営業必要性×
ブランド力

続ける人・他の道を選ぶ人、それぞれの理由と向き合い方

赤帽で続けている人の理由: 赤帽の働き方がフィットする人の多くは、「自分の裁量で動ける安心感」と「地域に根ざした信頼関係の蓄積」を大きな魅力と感じています。

  • 自由な働き方を続けられる安心感がある
  • 長年の地元顧客との関係が深まり、安定収入になった
  • 「自分の看板で働いている」というやりがいがある

他の働き方に移った人の理由: 一方で、赤帽を離れた方の多くは「思っていた以上に自営業だった」「始めやすいが維持が難しい」と感じています。特に営業への抵抗感や、車両・規則などの縛りがストレスになる方も。

  • 営業活動に自信が持てなかった(→ 地域密着型委託へ)
  • 車両や看板の縛りが合わなかった(→ アプリ型や請負型へ)
  • 収入をより安定させたかった(→ 大手委託やFC型へ)

迷った時のヒント: 赤帽は“自分で仕事を作る力”が活きる働き方ですが、向き不向きが分かれやすいのも事実。以下のヒントを参考に、無理なく始められる方法を見つけてみましょう。

  • 「営業は苦手だけど自由に働きたい」→ 地域業務委託も検討
  • 「低コストでとにかく始めたい」→ 請負型・アプリ型が相性良し
  • 「赤帽を経て起業したい」→ 法人化を視野に持つ準備段階にも◎

まとめ:独立と安心の“ちょうど中間”を選びたいなら

赤帽は、完全独立よりもハードルが低く、それでいて自分の裁量で働ける“中間型”の働き方です。

車両や営業のハードルはありますが、自由・ブランド・実績・信頼を得ながら、地域に根ざして働けるのが最大の魅力。

「ただの委託では物足りない」「営業もやってみたい」「でも完全にひとり起業は怖い」

そんな方には、赤帽という選択肢は非常に有力です。

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