「軽貨物で独立したいけど、完全な自営業はちょっと不安…」 「営業や案件探しが苦手だから、サポートがあると助かる」
そんな人に選ばれているのが、フランチャイズ(FC)型の軽貨物ドライバーです。
代表的な例としては、スーパーカーゴ(CBcloud)、SBS即配サポート、ロジクエストなどがあり、ブランドやサポートを活かして働ける仕組みが整っています。
この記事では、軽貨物ドライバーの8つの働き方シリーズ第4回として、フランチャイズ型の仕組みやメリット・注意点、他の業態との違いまでわかりやすく解説します。
目次
フランチャイズ型とは?|個人事業主+本部サポートの仕組み
フランチャイズ型とは、配送業界に特化したFC本部と契約し、個人事業主として働きながら案件・営業・ノウハウなどの支援を受けるスタイルです。
特徴は:
- 自分で法人・個人事業を立ち上げて加盟
- 本部から案件や営業支援、開業サポートあり
- ロイヤリティ(月額手数料)を支払いながら運営
つまり、独立の自由を持ちつつ「仕組みと案件」が提供される働き方です。
始め方の流れ
- FC本部の資料請求・説明会参加
- 契約・加盟審査(開業支援の打ち合わせ)
- 車両準備・開業届提出・備品などの用意
- 初期研修・営業同行・実地研修
- 稼働スタート(本部からの案件紹介 or 自営業案件)
初期費用の目安
項目 | 費用目安 |
---|---|
加盟金・契約費 | 約10〜50万円 |
車両購入・リース | 約50〜100万円(orリース) |
備品・装備・保険等 | 約10万円前後 |
合計 | 約50〜150万円(分割やリースもあり) |
収入の目安と働き方
フランチャイズ本部により内容は異なりますが、月収の例は以下の通り:
- フル稼働(宅配・チャーター・企業配):月収30万〜50万円前後
- 固定案件型(ルート配達):月収25万〜40万円
案件によっては、売上の10〜20%前後をロイヤリティとして支払う仕組みもあります。
メリット|仕組み・ブランド・案件の“安心感”
- 開業支援・案件紹介・営業サポートがある
- ブランドの信頼で未経験でも安心して始められる
- 確定申告や会計ソフトなど経理サポートが充実していることも
- 本部主催の研修や横のつながりがある(モチベーション維持)
デメリット|ロイヤリティと自由度の制約
- 案件やエリアが本部管理のため、選べない場合がある
- ロイヤリティの支払いにより、手取りがやや減る
- FCごとの制度差が大きく、選定を間違えると後悔する
- 「独立感」は弱く、指示に従う場面も多い
向いている人・向かない人
フランチャイズ型が向いている人:
- 自営業の準備や営業に不安がある人
- ブランドの信用で案件を得たい人
- 初めての独立で、支援や仕組みがほしい人
合わないかもしれない人:
- 案件・稼働スタイルを自由に選びたい人
- ロイヤリティを払いたくない人
- 将来的に完全独立や法人化を目指す人
他の働き方との比較(ざっくり)
比較軸 | フランチャイズ型 | 赤帽 | 大手委託 | 地域型 |
自由度 | △ | ◎ | △ | ○ |
安定性 | ◎ | △ | ◎ | ○ |
収益性 | △〜○ | ○〜◎ | △〜○ | ○ |
初期費用 | 高め | 高め | 低〜中 | 中 |
サポート体制 | ◎ | △ | ◎ | ○ |
続ける人・離れる人、それぞれの声と背景
続ける人の声(深掘り):
- 「ゼロから営業しなくても案件があるのがありがたい」 → 開業初期から安定収入が得られる仕組みに魅力を感じている。
- 「経理や契約のサポートがあり、安心して独立できた」 → 本部の仕組みや研修が、初めての人には大きな支えになる。
- 「横のつながりや先輩がいて相談しやすい」 → 独立しても孤立せず、継続するモチベーションにつながる。
離れる人の声(深掘り):
- 「自由に案件を選べないことがストレスだった」 → 担当エリアや内容が固定で、柔軟に働きにくいと感じる人も。
- 「ロイヤリティの分だけ、思ったより手取りが少なかった」 → 頑張っても中抜きがある感覚が残り、独立意欲が高まった。
- 「もっと自分で営業して単価の高い案件を取りたくなった」 → 継続する中で、スキルや意欲が成長し、FCを卒業したいと感じる人も多い。
他に移る先として選ばれるのは…
- 赤帽(営業力を活かして自分で回したい人)
- 地域密着型委託(もう少し自由に働きたい人)
- 法人化・独立(FC卒業後、自分の会社として再出発)
まとめ:手厚い支援で安心して始めたいなら、フランチャイズ型も選択肢
完全な独立が不安でも、ゼロからのスタートが怖くても。サポートと仕組みが整ったフランチャイズ型なら、準備から稼働まで安心して進められます。
もちろん、将来的に自分で独立したいと思ったときの“学びの場”にもなります。
「一人で始めるのは不安…」という方は、まずFCで始めてみるのも賢い選択です。
🔗 次回:第5回「マッチングアプリ型で働くとは?」に続きます!