「平日は会社員だけど、週末に副収入がほしい」 「自分の事業があるけど、安定収入も確保したい」
そんな働き方のニーズが高まる中、副業・複業スタイルの軽貨物ドライバーという選択肢が注目されています。
この記事では、軽貨物ドライバーの8業態シリーズ第7回として、副業・複業スタイルで軽貨物を取り入れるメリット・働き方・注意点をわかりやすく解説します。
目次
副業・複業としての軽貨物とは?|自由な時間で選んで働ける柔軟型
副業・複業スタイルでは、本業や自営の傍らで“空いている時間だけ”配送の仕事をするのが基本です。
以下のようなパターンがあります:
- 平日は会社員、土日だけアプリ型で配達
- 自営業の合間に、平日午前のみ配送
- 育児や介護のスキマ時間に地域委託で半日稼働
まさに「自分のペースで稼げる」働き方です。
始め方の流れ
- アプリ型 or 地域委託型の会社に登録・応募
- 必要書類の提出・車両準備(黒ナンバー)
- 簡易研修やマニュアルの受け取り
- 自分の予定に合わせて案件に応募・稼働開始
初期費用の目安
項目 | 費用目安 |
---|---|
車両(リース or 持込) | 0〜50万円(リースなら初期ゼロも) |
保険・スマホ・備品 | 1〜3万円 |
登録料・手数料など | 無料〜1万円程度 |
合計 | 1〜10万円前後 |
収入の目安と働き方
- 週1〜2・半日稼働:月収2〜5万円
- 週末2日フル稼働:月収6〜12万円
- 自営業+空き時間併用型:月収5万〜15万円
案件はマッチングアプリ型、地域型委託、企業配などさまざま。
メリット|とにかく自由&リスクが少ない
- シフトや曜日を自由に決められる
- 軽貨物経験の“お試し”としても活用できる
- 初期費用を抑えつつ、月数万円の副収入にできる
- 雇用されず、個人事業主として柔軟に働ける
デメリット|本業・生活とのバランスに注意
- スケジュール調整がうまくいかないと疲労がたまる
- 本業に支障が出ると本末転倒
- 配送案件の波やエリアによって稼働が難しいことも
- 保険や確定申告など“副業ならではの管理”が必要
向いている人・向かない人
副業・複業スタイルが向いている人:
- 本業・家庭がある中で、空き時間を活用したい人
- 軽貨物の世界を試してみたい人
- 少額でも収入の柱を分散したい人
合わないかもしれない人:
- 安定した高収入を最初から求める人
- 本業が多忙で、空き時間の確保が難しい人
- 管理が煩雑になるのが苦手な人
他の働き方との比較(ざっくり)
比較軸 | 複業・副業型 | アプリ型 | 地域委託 | 赤帽 | 大手委託 |
自由度 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | △ |
安定性 | △ | △ | ○ | △ | ◎ |
収益性 | △〜○ | △〜○ | ○ | ◎ | ○ |
初期費用 | ◎ | ◎ | ○ | △ | ○ |
スタートの手軽さ | ◎ | ◎ | ○ | △ | ○ |
続ける人・離れる人、それぞれの声と背景
続ける人の声(深掘り):
- 「会社の給料だけじゃ足りないから、週末だけやってる」 → 必要な分だけ収入をプラスできる点が魅力。
- 「独立前の練習にもなるし、業界理解も深まる」 → 将来の軽貨物一本化を見据えて経験を積んでいる。
- 「家計補助にもなるし、自分の生活に無理がない」 → 短時間で自分のペースを保てるのが継続の理由。
離れる人の声(深掘り):
- 「思ったより稼げなかった」 → 配送単価や稼働量の限界で収入に物足りなさを感じる。
- 「仕事とプライベートの両立が難しかった」 → 疲れが溜まり、本業に影響が出てしまった。
- 「軽貨物の世界が合わなかった」 → 実際にやってみて、自分に向かないと感じたケース。
次に移るパターン:
- 地域委託・大手委託で“副業から本業へ”
- 赤帽や法人化など“副業で慣れてから独立”
- 別の副業(配達以外)や兼業スタイルへシフト
まとめ:軽貨物副業は「始めやすく、やめやすい」現代的な選択肢
働く時間も、稼ぐ量も、自分で決められる。副業・複業としての軽貨物ドライバーは、現代の多様な働き方にぴったりの選択肢です。
迷っているなら、小さく始めてみるのがおすすめ。そこから見えてくる「自分のスタイル」を育てていきましょう。
🔗 次回:第8回「起業・法人化して軽貨物を仕事にするとは?」に続きます!